転サビブログ

「みんなに伝えたい」は伝わりにくい?広告は「誰に見てほしいか」から考える

できるだけ多くの人に、お店を知ってほしい。

広告を出すなら、そう考えるのは自然なことです。

でも、

「みなさん、ぜひお越しください!」

という広告を見たとき、自分に関係のある広告だと感じてもらえるでしょうか。

たくさんの人へ伝えようとするほど、言葉が広くなり、誰に向けた広告なのか分かりにくくなることがあります。

広告を作るとき、「何を伝えるか」の前に「誰に見てほしいか」を考えてみる。

今回は、飲食店を例にして考えてみます。

同じお店でも、来店する理由は違う

ひとつの飲食店にも、いろいろなお客様が来ます。

たとえば、

  • 仕事の昼休みにランチを探している人
  • 家族で食事ができる店を探している人
  • 友人との食事を楽しみたい人
  • 会社の宴会場所を探している幹事
  • 料理を持ち帰りたい人

全員が同じ店を利用する可能性はあります。

でも、その店を選ぶときに知りたいことは同じではありません。

ランチを探している人が知りたいこと

仕事の昼休みに店を探している人なら、何が気になるでしょうか。

  • ランチ営業をしているか
  • どんなメニューがあるか
  • 価格はいくらくらいか
  • 営業時間は何時までか
  • 場所はどこか

そんな人に向けた広告なら、

「平日ランチ 11:00〜」
「ランチメニューはこちら」

といった言葉が目に入りやすいかもしれません。

お店についてすべて説明するより、「今、ランチを探している人」に必要な情報を優先するという考え方です。

宴会を探している人なら、気になることが変わる

同じ飲食店でも、宴会場所を探している人なら知りたいことが変わります。

  • 何人まで利用できるか
  • 宴会コースはあるか
  • 飲み放題はあるか
  • 予算はいくらくらいか
  • 予約できるか

この人に通常のランチ情報を大きく見せても、広告の目的とは少しずれてしまいます。

そこで、

同じ店でも、誰に見てほしい広告なのかによって、主役になる情報を変える。

という考え方ができます。

「何でもあります」より、具体的な方が気づきやすいこともある

お店としては、ランチも宴会もテイクアウトも、全部知ってほしいかもしれません。

そこで広告に、

ランチ・ディナー・宴会・飲み放題・テイクアウト・各種ご予約承ります

と全部載せたくなります。

もちろん、店舗案内として幅広く伝える広告なら、それが必要な場合もあります。

一方で、特定のお客様へ届けたい広告なら、もう少し絞る方法があります。

  • 会社員へ → 平日ランチ
  • 家族連れへ → お子様連れでの利用
  • 宴会幹事へ → 宴会コース・人数・予約
  • 持ち帰り利用へ → テイクアウトメニュー

「この広告、自分に関係ありそう」と気づいてもらえる言葉を考える。

誰に見てほしいかを決める意味は、ここにあります。

「誰に」を決めると、写真も変わる

変わるのは言葉だけではありません。

広告で使う写真やイラストも変わります。

たとえば、ランチを伝えたいなら料理の写真。

家族で利用してほしいなら、店内の席や家族で利用しやすい雰囲気。

宴会なら、コース料理や宴会席。

テイクアウトなら、持ち帰れる商品。

「誰に見てほしいか」が決まると、「何を見せるか」も決めやすくなります。

Webへ進んだあとも「誰に」を続ける

広告で宴会を紹介したとします。

興味を持った幹事さんがWebへ進みます。

そこで表示されたのが、お店のトップページ。

ランチ、新着情報、店舗紹介、料理、アクセス……。

宴会情報がどこにあるのか、もう一度探さなければならない。

これでは、せっかく広告で対象を絞っても、Webへ進んだところで話が広がってしまいます。

宴会広告を見た人には、宴会について詳しく見られるページを。

前回の記事で考えた「広告とWebページをつなげる」という考え方が、ここでも使えます。

ランチ広告なら、ランチの続きを見せる

たとえば、広告ごとにWebへの入口を考えてみます。

  • ランチ広告 → ランチメニュー
  • 宴会広告 → 宴会コース・予約案内
  • テイクアウト広告 → テイクアウトメニュー
  • 期間限定メニュー → 期間限定メニューの詳細

広告で興味を持った内容を、そのままWebでも続けます。

広告とWebを別々に考えるのではなく、ひとりのお客様が移動していく流れとして考えます。

日本語URLの言葉も「誰に見てほしいか」から考える

日本語URLを広告に使う場合も同じです。

お店の名前をそのまま使う方法だけではありません。

広告の目的によって、覚えてもらいたい言葉を考えることができます。

たとえば、

  • 店舗そのものを知ってほしい → 店名
  • ランチを伝えたい → ランチに関係する言葉
  • 宴会を伝えたい → 宴会に関係する言葉
  • 期間限定企画を伝えたい → 企画を表す言葉

という考え方です。

会社やお店が使いたい言葉だけではなく、広告を見る人が理解しやすく、覚えやすい言葉を入口にする。

日本語URLだからこそできる広告設計のひとつです。

同じ店でも、入口はひとつでなくていい

転サビでは、日本語URLから指定したWebページへ直接つなぐことができます。

そのため、ひとつのお店でも、広告の目的に合わせて入口を分けることができます。

  • お店を知ってもらう入口
  • ランチを見てもらう入口
  • 宴会を見てもらう入口
  • 期間限定企画を見てもらう入口

すべての広告から同じトップページへ案内するのではなく、誰に何を見せたいかによって入口と転送先を考える方法です。

「みんな」から、ひとりを想像してみる

広告をたくさんの人に見てもらうことと、広告の内容を「みんな向け」にすることは同じではありません。

広告を作るとき、少しだけ具体的に想像してみます。

お昼休みに店を探している人。

家族で週末の食事場所を探している人。

会社の宴会を任された幹事さん。

夕食を持ち帰りたい人。

その人は何を知りたいでしょうか。