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「何でもできます」は伝わりにくい?広告では「ひとつ」に絞ってみる

商品やサービスがいくつもある会社やお店では、広告を作るときに悩むことがあります。

せっかく広告を出すなら、できることをできるだけ多く伝えたい。

これは自然なことです。

実際、お客様が最初に興味を持った商品やサービスとは別のものに、あとから関心を持つこともあります。

だから、いろいろなサービスを紹介すること自体が問題なのではありません。

考えてみたいのは、「その広告を見たとき、最初に何が目に入るか」です。

伝えることをひとつにするのではなく、
一番伝えたいことをひとつ決める。

今回は、そんな広告の作り方を考えてみます。

たとえば、いろいろ相談できる自動車店

自動車販売・整備のお店を例にしてみましょう。

一つのお店でも、さまざまなサービスを提供しています。

  • 新車・中古車販売
  • 車検
  • 点検・整備
  • タイヤ交換
  • 鈑金・塗装
  • ドレスアップ
  • カー用品・洗車用品
  • 自動車保険

これだけいろいろ相談できることは、お店の強みです。

そして、お客様の目的も一つとは限りません。

車検で来店したお客様が、タイヤの交換時期を確認してもらうこともあるでしょう。

待ち時間に洗車用品を見たり、展示されている車やパーツを見て、買い替えやドレスアップに興味を持ったりするかもしれません。

ひとつの目的で来店したお客様が、別の商品やサービスにも興味を持つ。
実際の商売では、こうしたつながりも大切です。

問題は「たくさん載せること」ではない

では、広告にも全部載せればいいのでしょうか。

ここで考えたいのが、情報の見せ方です。

たとえば広告の中で、

新車販売!

中古車販売!

車検!

整備!

タイヤ交換!

鈑金・塗装!

カー用品!

と、すべてを同じように強く見せたとします。

情報はたくさん伝えられますが、見る人にとっては、「結局、この広告で一番伝えたいのは何だろう?」となることがあります。

そこで、情報を減らす前に「優先順位」を考えてみます。

「車検」を主役にしてみる

たとえば今回は、車検のお客様を増やしたいとします。

それなら、広告で最も目立つ場所には、

車検の時期、近づいていませんか?

と大きく伝える。

そして、その周辺には、

点検・整備 / タイヤ交換 / 鈑金・塗装 / ドレスアップ / カー用品 / 新車・中古車

といった情報を、少し控えめに載せておく。

これなら最初に「車検」が目に入りながら、

「整備もお願いできるんだ」
「タイヤも見てもらえるんだ」
「車の買い替えも相談できるんだ」

ということも伝えられます。

ここでいう「ひとつに絞る」とは、ひとつしか伝えないという意味ではありません。

たくさんある情報の中から、
「まず、これを見てほしい」という主役を決める。

そう考えると分かりやすくなります。

広告を何種類も作るにはコストもかかる

サービスごとに広告を分ける方法もあります。

車検の広告、タイヤ交換の広告、中古車の広告、鈑金の広告……と、それぞれ作れば、ひとつのテーマをさらに強く打ち出せます。

ただし、広告にはコストがあります。

  • チラシならデザイン・印刷・配布
  • 看板なら制作・設置・交換
  • FAX-DMなら原稿制作・送信
  • 新聞や情報誌なら広告掲載
  • 営業車ならデザイン・施工

広告の種類を増やせば、その分だけ制作や掲載の費用、管理する手間が増える場合があります。

細かく分ければよい、というわけでもありません。
広告に使える予算や、作り替える頻度まで考える必要があります。

限られた予算でひとつの広告を活用するのであれば、「主役は大きく、ほかの情報は補足として」という作り方も選択肢になります。

詳しい説明はWebに任せる

とはいえ、広告の中だけですべてを詳しく説明するのは難しいものです。

車検だけでも、料金、必要なもの、作業内容、予約方法、代車など、伝えたい情報はたくさんあります。

さらに整備、タイヤ、鈑金、カー用品まで詳しく説明すれば、広告は情報でいっぱいになってしまいます。

そこで、広告とWebの役割を分けます。

【広告】
一番伝えたいことを大きく見せる。
ほかに何ができるのかも簡潔に伝える。

【Web】
料金、サービス内容、商品、施工例、予約方法などを詳しく伝える。

広告ですべてを説明する必要がなくなれば、広告そのものも整理しやすくなります。

「車検」が、お店を知ってもらう入口になる

たとえば、広告の「車検」という言葉が気になった人がWebを見てくれたとします。

最初の目的は車検について調べることです。

でも、Webを見ているうちに、

  • タイヤ交換にも対応している
  • 鈑金や修理も相談できる
  • ドレスアップも扱っている
  • カー用品も販売している
  • 新車や中古車も相談できる

と知ってもらえるかもしれません。

広告では、興味を持つきっかけをつくる。
Webでは、お店全体をもっと知ってもらう。

このように役割を分ければ、広告とWebをひと続きで考えられます。

Webへの入口も、広告の一部

広告からWebを見てもらうのであれば、Webへの入口も考えておきたいところです。

QRコードを掲載する方法もあります。

そして、もうひとつの方法として、広告の内容と結びついた覚えやすい日本語URLを載せる方法もあります。

たとえば車検を主役にした広告なら、車検を連想しやすい日本語URLをWebへの入口として使う、といった考え方です。

広告を見る
↓
「車検」が気になる
↓
Webへアクセスする
↓
車検について詳しく見る
↓
ほかのサービスも知る

広告だけで終わらせず、その先のWebまで含めて設計してみる。

これも「広告からWebへ」を考えるひとつの方法です。

「何でもできます」なら、まず何を見てほしいかを決める

いろいろなことができるのは、会社やお店の強みです。

その強みを広告でも伝えたい。

だからこそ、すべてを同じように目立たせるのではなく、情報に強弱をつけるという考え方があります。

一番伝えたいことを「主役」にする。
ほかのサービスは「補足」として伝える。
詳しい情報はWebで見てもらう。

そして、広告を細かく分けることでコストが増えるのであれば、無理に何種類も作る必要はありません。

広告の目的、予算、掲載できる情報量、そしてWebへの導線。

次に広告を作るときは、載せる情報を考えるだけでなく、

「この広告では、まず何を見てほしいだろう?」

と考えてみてはいかがでしょうか。